短い都市伝説を2つ程・・・。
【デジカメの心霊写真】
デジタルカメラが普及して、撮影した画像はデジタルデータとしてPCや携帯に保存されるようになった。
二重露光などの現象はフィルムカメラの特性によるものなので、デジカメでは心霊写真は撮れないという話がある。
確かにフィルムカメラが主流の時代と比較して、心霊写真の数は大きく減少した。
しかし、デジタルカメラでも心霊写真を撮ることが出来て、デジカメによって撮影された霊には面白い特徴があるという。
ある女性が旅先の旅館にて、デジカメで写真を撮ったところ、その中の一枚に霊らしきモノが写っていた。
写真は宿泊した和室全体を人が写らない形で撮影したものであったが、中空に半透明の女性の顔が写った。
この心霊写真が撮影される前に彼女は宿泊した旅館で恐ろしい体験をしており、御祓いをすべきか迷っていたので不用意にSDカードから写真を消去することができなかった。
かと言って、SDカードに心霊写真を残しておくのも嫌なので、帰宅してとりあえずパソコンにデータを保存することにした。
デジカメとパソコンを接続してデータのコピーを行った。
旅行の写真は全てパソコンに移動させて例の心霊写真を確認してみると、なぜか中空に写っていた半透明の女性の顔は無くなっており、普通の和室の写真になっていた。
おかしいと思いデジカメでSDカードの写真を確認してみると、確かに半透明の女性の顔が写っている。
何度繰り返してもパソコンに保存される画像には、心霊写真の霊体だけがすっぽり居なくなっていた。
どうやらデジカメで撮られた霊体の画像は複製が出来ないようなので、川崎大師でお祓いを受けた後にSDカードから消去した。
【遺族の元へと返却される】
自殺者が所持していた遺品は、警察から遺族の元へと返却される。
基本的に全ての遺品が返却されるのだが、首吊りの場合には自殺に使ったロープさえも返却されるという。
首吊りで自殺した方の遺品の中に、見知らぬバックがあって、警察からそっと手渡された。
家族が中を確かめると、太いロープが入っていた。
ロープを取り出して見ると、両端は切断されたらしく酷くほつれていて、部分的に脂染みがじっとりと付いていた。
「こんな物までも警察は返却してくるのか!!」
家族はロープの意味を悟り、その場で泣き崩れた。