私が介護職をしていた時に、利用者の女性Aさん(80代)から聞いた話です
Aさんは認知症はなく、身体機能も正常で、日常生活や畑仕事などもこなしていた方です
Aさんが戦時中の出来事です。
近所に住む男性が、草刈りをしていた時に、誤って鎌で蛇を斬ってしまったそうです
その後、男性は3人の娘をもうけたのですが、娘達は3人共、生まれつきの身体障害者だったようで、成長しても赤ちゃんのように、畳の上を移動しており、まるで蛇みたいだったそうです
なので、蛇に祟られたんじゃないか、と噂されたそうです。
そして、その男性に召集令状(赤紙)が来ました。
男性は、庭で火をおこして鍋をかけてなにかを煮ていたそうです。
鍋の中身は、沢山の玉子でした。
娘達の好物なので、出征するまえにお腹いっぱい食べさせようと、沢山茹でていたとの事でした。
ゆで玉子は夕食に娘達が食べたそうです。
次の日の朝、男性の家に警察官が来て、男性を連れて行ったそうです。
家の中には、首を絞めて殺された娘達の遺体と、妻がいたそうです。
男性は取り調べで、「足腰の不自由な娘を3人も残して戦争に行けば、娘達の世話で妻が苦労をするが、自分は戦争に行かないわけにはいかない。妻が苦労しなくて済むためには、娘達を殺してしまうしかなかった」と語ったそうです
男性は逮捕されました
残された妻がどうなったかは、話がショックすぎて聞きそびれました。
以上です。