あなたは今までに、「転んだら死んでしまう村」の夢を見たことがあるだろうか?
これは共通夢といって、多くの人が一生のうちに見る夢だと言われている。
たいていの場合は、夢を見ても目覚めた時には夢の内容を忘れてしまうものだが、、この「転んだら死んでしまう村」の夢を見たものは細部まで覚えており、証言者が異なっても、多くの共通した内容が挙げられている。
転んだら死ぬ村の内容はこうだ。
夕暮れ色に染まる山あいの農村で、辺りには青紫色の死体が横たわっている。
しばらくすると、着物姿の少女数人が近寄ってきて、「ここは転んだら死んでしまう村」だという説明をしてくる。
説明が終わった矢先に、少女の一人が死体につまづいて転んでしまう。
「ギャー!」という少女達の悲鳴の中、その少女は体が青紫色に変色して死んでいく。
ここから先は内容に個人差があるようで、「少女達から逃げ回った」、「竹馬をやらされた」、「何事もなく目が覚めた」などの様々な証言がある。
しかし不思議なことに、様々な証言のある中、夢の中で転んでしまった人からの証言は一つもないという。もし、夢の中で転んでしまったら、その人はもう目覚めていないのかもしれない。