太○荘の301号室での思い出

カテゴリー「心霊・幽霊」

流れをぶった切って申し訳ないが、俺今ふと思い出したのよ。

俺が一番最初に就職した病院でさ、一応地方にあったから寮に入ってたんだけど、そこがまた凄くてさww
出る出ない以前にとにかくボロイww
これで寮費とか言って金取るのが犯罪に思えるぐらい酷い所だったよ。

んでそこの病院を辞めて寮を引き払う時の話。

寮は畳張りの和室でさ、一応最初から家具が置いてあったのよ。
と言ってもTV(アンテナ付きwwそしてダイヤル式!!)、衣装ダンス。
あとはなんだったかな、チャブ台とか、そんなもん。

んで、一応同期の友人も手伝ってくれて色々片付けてたんだけど、どうもね、畳が一枚浮いてるのよ、少しだけ。
俺、そう言うのすごく気になる性質でさ。

片付けは友人に任せてたたみ剥がしてみたのよ。
そしたら一冊の大学ノートがあってさ・・・かなーり古ぼけてるの。

んで、その本開いてみたら日記だったのよ。
日付は何月だったかな・・・俺が勤めてたのが4月からの一年だったから、確か6月辺りからのだったかな。

最初の方は俺はずっと夢見てた医療の道に進む事が出来て幸せだ!みたいな内容だったんだけど、なんかしきりに体の不調を訴えてる内容でさ。

パラパラ捲って飛ばしていくと、その原因がこの部屋にあるって事になってるの。
詳しい内容は覚えてないけど、夜中に目が覚めると女の声が聞こえてくるとか、カリカリカリカリ物音が天井裏から聞こえてくるだの、風呂に入ってると部屋の中で物音がするだの・・・。

ちなみに俺もこういったのは多少なら経験があった。
だから「あー、やっぱここはそういう所だったのかぁ」って納得した。

でも問題は、この日記はそれで済まなかった。

毎晩見知らぬ血まみれの女が枕元に立って、じぃーっと顔を覗き込んできて寝られないらしい。
この辺りから日記の内容と言うか書き方に纏まりがなくなってきて、小学生の日記みたいになってた。

んで、その女の声がだんだんと昼間でも聞こえるようになったらしくって、仕事にも集中できなくてどうしようもなくなったらしい。

そこで何をトチ狂ったかこの日記の主はその女に直談判しようと決意して、夜中に眠らずに女が出てくるまで待った。
驚く事に色々と話し合い?出来たらしくってなんとか夜は眠れるようになって仕事の方もまた上手く行き出したみたい。

また日記の内容が最初の頃みたいに青臭せぇぇ素晴らしい人生!みたいな内容に戻っていったんだけど、そこから1か月分ぐらい進めると、どんな条件で夜眠れるようになったのかがわかった。
簡単に言うと、この日記の主に取り憑いた?みたい・・・。

外に買い物に出かけたら、小さな子供がこっちを見て泣き出すとか、犬やらネコがとにかく吼えるだの、見えてる人がすごい顔でこっちを見るだの・・・。

問題はこの日記の主は、そういった反応を鬱陶しがってて、絶対コイツ普通じゃねぇーって思ったよwww

そんな感じでまた段々と異常な日記になっていって、だんだんと日記の量も減っていって、最終的には単語をポツンポツンと繋げる程度の日記になってた。

んで、終わりの方に黒というか時間が経ちすぎて青っぽくなった当時は黒ペンで塗りつぶしたであろうページがあったのよ。

最初はとうとう精神をやられたかーとか思ってたんだけど、その時まで片づけしてた友人が「おわぁ」だか「うわぁ」だかって叫ぶのよww
びっくりして声かけたら、この日記を指差すわけ。

でも塗り潰しただけのページしか開いてないし、「なんだよwwこんなページでそんな超反応かよwww」って笑ってたら、友人が日記を奪い取って俺に向けて上下を逆さまにした日記を突きつけてきた。

女の顔だったのさ・・・。

友人と二人で速攻で畳の下に封印して荷物だけはまとめて部屋の外に非難。
引越し屋が来るまでは何があっても部屋には近寄らなかったね。

今から10年前の、熱川にある太○荘の301号室での思い出でした。

幽霊とかそういうのも怖いなぁーと思うけど、だんだんとおかしくなって行く様子を書き記してあった日記がこんなにも恐ろしいモンだとは思わなかったよ。

今こうやって改めて振り返ると、1年住んでた俺には特に影響なかったし、持ち帰ってここで画像なり何なりをUPできればネ申になれたんだろうなぁと激しく後悔。

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