幽霊とかいるとは思えないけど、いるとしたらかなり人間に似ている容姿だと思う。
昨夜の話。
京成線某駅から自宅までに近道をするルートに墓がある。
嫌な感じもしない、いつも通りすぎるだけ。
でもね、昨夜は違ったのよ。
墓を横目に通りすぎると、廃れた土地にママチャリが2台。
赤い自転車でさ、ベージュ色の取り付けタイプの後部に子供を乗せて爆走しているママさん見るでしょ?
あの子供を乗せる後部にさ、上半身だけなにも着てない子供が体育座りみたいな感じで座っているのよ。(多分、幼稚園児くらい)
しかもその子供、前後にゆらゆらしているのに自転車は全く動いていないのね。
ひたすら真っ直ぐ正面を見ながら、ただもくもくと前後にゆらゆら。
霊感とかはないよ、というか本当に子供かも知れないし。
でもさ、終電の1時だよ!?
昨夜から気温がめちゃくちゃに下がった深夜に、生っ白くてなにもきてない坊やだよ?
一応、交番に電話はした。
その後どうなったかは知らない、帰宅するなりぶっ倒れて寝たから。
で、今朝。
昨夜の自転車を見たら何事もなかったかのようにあった。
気になったから自転車を観察していたらさ、後部車輪周りが全く土に埋もれてなかった。
あれだけ前後に動いてりゃ車輪は土にめり込んだりするでしょ。
しかもその自転車、蜘蛛の巣やら錆やら凄まじくて、後部席は背もたれ部分が壊れていたんだよね。
あの子、どうやってあの格好で座り続けながら揺れていたんだろう。