太陽の170億倍「巨大ブラックホール」が宇宙の僻地で発見。
太陽の質量の170億倍という「巨大ブラックホール」はこれまでの常識とはことなり、周りに銀河が20個ほどしかない僻地(へきち)から発見されたのです。
この巨大ブラックホールは「NGC1600」という楕円形の銀河の中心に存在しています。
これまで、多くのブラックホールは銀河が多く集まる都会で発見されてきました。
ですので、今回の発見が注目を集めているのです。
宇宙空間にはNGC1600のようにそれほど大きくない銀河団がたくさんありますが、それらの中にも超巨大ブラックホールがありえるってこと。
これまで、天文学者はブラックホールの発見するために銀河の星星の膨張を利用してきました。
ブラックホールが大きくなれば、星々の集まりもまたそのサイズを大きくすると考えられていたからです。
しかし、今回発見された超巨大ブラックホールはその指標から考えられるよりも10倍も大きいものでした。
なぜこのような僻地に超巨大ブラックホールがあったのか・・・ですが、一つの仮説があります。
それは、「もとはこの場所に2つのブラックホールがあり、やがてそれらが1つに合体して周りのガスを食い散らした」というもの。
2つのブラックホールが近かっため、星々の膨張も少なかった可能性があります。
もしかしたら私たちの銀河のそばにも、超巨大ブラックホールが潜んでいるかも?