花子さんの手順

カテゴリー「心霊・幽霊」

私が高2の時の夏休みに起きた話です。

私は夏休み最後の日に友人5人と花火をしていました。
そして、花火が終わり特にすることも無かったので、近くにある公園で肝試しをしようという話になりました。

自転車で公園に向かう途中に友人は、その公園に設置してある滑り台で、4年程前に自殺をした少女がいると話し、その話を聞きながら私達は夜中の2時ぐらいに公園に着きました。
公園に着くと、その静けさと雰囲気で私は怖くなり帰りたくなりましたが、友人達は私のことはおかまいなしで話を進めました。
幽霊を見るには、ある手順がありました。

その公園は、半分は滑り台や砂場等がある普通の公園で、もう半分が小さめのサッカーグラウンドがあるという構造をしていて、その手順というのは
1 公園の滑り台を滑る
2 グラウンドに行く
3 グラウンドの真ん中で花子さぁーんと叫ぶ

という子供騙しみたいなくだらないものでした。
そして、それを聞いて友人の内の3人が手順を実行しました。

実行した3人が花子さぁーんと呼びました・・・・・・しかし何か起きる様子はありません。
仕方なく帰ろうと自分達の自転車のスタンドを上げようとしたその時です。

「はぁ~~~い」と頭の中に声が響きました。

不思議なのは頭の中で聞こえたはずなのに、滑り台の上まで生えてる木の中から聞こえたという感覚になったのです。
私達は叫びながら一目散に公園から逃げました。

私達は公園から逃げた後、友人の家へ向かおうとしましたが、途中にある森を見て、友人の一人が「今そこに誰か立ってなかった?」と言った時、私の首の後ろの右側が、誰かに強く掴まれてるような鈍い痛みを感じました。
私は怖くてどうしようもなくなり、その後10分ぐらい頭の中で公園でのことをひらすら謝り続けました。
すると、痛みは消えていき、なんとか私も落ち着くことができました。

その後は特に何も無かったのですが、私にとってはその出来事が人生で一番怖い思い出です。

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