臆病な幽霊

カテゴリー「心霊・幽霊」

五年くらい前かな?

寝てたら、急に首がカクンとなった。
パッと目は覚めたんだけど、いつも真っ暗にしないと寝れないタチなんで何も見えない。

「気のせいか・・・」と思ってまた寝ようとしたら、顔のすぐ近くで「ミシッ」と音がした

「なんじゃ?」と思ったけど、そのままジッとしてたら再び「ミシッ」っと音がする・・・。
「こりゃ、虫でもおって刺されでもしたらヤバいわ」と思い、慌てて起きて電気をつけた。

しかし、なーんも居ない。
影も形も無い・・・。

虫だと思い込んだまま、しばらく周りを探してみるものの何の成果もなく、拍子抜けして、また横になって電気を消して寝る体勢をとる。

「ミシッ」

「!!・・・・」

うわ・・・やっぱり気のせいなんかじゃないわ・・・なんかおる・・・。

「ミシッ」

「!!!!」

音がするのと同時に、枕の顔から少し離れた部分が凹むのが分かった。

何かが枕の上に乗ってて顔のすぐ近くにいる?

勇気を出して再び起きて電気をつけるが、やっぱり何も見えない。

小一時間その場に突っ立って睨んでたんだけど、結局寝る事に・・・。(その頃の仕事はハードだったので少しでも睡眠時間が惜しかった事もある)

電気を消す。
「ミシッ」

顔の近くが凹む。
「ミシッ」

前より近い所が凹む。
「ミシッ」

更に近い所が凹む。

我慢する俺。(もう目はパッチリ・心臓はバクバク)
「ミシッ!」

顔に触れるか触れないかくらいの間際、すぐ近くがズッシリ凹む・・・。

飛び起きて電気をつけて、近所に響き渡るほどの大声で怒鳴りまくった。

「おどりゃあ、ええ加減にせいよ!!ワシが寝れんじゃろうが!!このタコ市区ぁwせdrftgyふじこlp;@:!!!!!」

驚いた事に、それっきり「ミシッ」という音も凹む事も無くなった。

五年前くらいに起きたマジ話っス。

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