死してなお、死にたくない

祖母が亡くなり、火葬場に行った時の話。

焼く前の最後の焼香を全員が済ませ、祭壇の前が無人になった、まさにその時でした。
突然、中央に置いてあった一輪挿しが音を立てて割れました。

周りの人達が口々に「余程死にたくなかったのね・・・」と。
おばあちゃんっ子だったあたしにとって、堪えていた涙を溢れさせるには充分な威力を持った出来事と言葉でした。
不思議と怖さは感じなかったのを覚えています。

それと、近所に住んでた祖母の茶飲み友達の婆さんから聞いた話も。

祖母が亡くなった日、その婆さんが台所仕事をしていると玄関の戸が開く音がしたので、行ってみたが誰も居ない。
不思議に思っていると自分のすぐ脇を人が通る気配が・・・。

姿こそ見えないものの、もしかして?と祖母がいつも座っていた場所にお茶を出したところ、確かにそこに気配を感じ、暫くするとその気配は生前の祖母がそうしていたように、玄関で一度立ち止まってから出て行ったそうです。

その時、玄関まで行ったら戸は動いてないのに開けて閉める音はしたそうです。
そしてその直後、祖母が亡くなったという連絡が入ったのだと、かなり後になってから聞きました。
この時の事は怖くはなかったとも・・・。

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