霊を追っ払った時の話

カテゴリー「心霊・幽霊」

私がまだ専門学生だった頃、友人に憑りついた霊(だと思う)を追っ払った時の話です。

当時、私は学生寮に住んでいて、そこからちょっと離れた所に墓地がありました。
寮に住んで2年目の夏、近所の夜祭りに遊びに行っていた友人山下と他数名(私は行っていない)が『近道だから』という理由で、墓地の真ん中を通って帰ってきたのです。

次の日、朝飯を食いに食堂に行くとなんだか賑やかでした。
話を聞くと、山下が昨夜怖い体験をしたらしいんです。

・寝ていると、体の上に重いモノが乗っている感じがして目が覚めた。
・起き上がろうとすると体が動かない。
・足先に妙な感触がする。髪の毛のようだ。
・首も上手く動かず、目だけで足先を見てみると、なにやら黒っぽい人影が見えた。
・髪の毛の感触は、ゆっくりゆっくり足先から太もも、股間、腹・・・と移動してくる。
・胸まできて、もう一度人影を覗き込むと女の人っぽい。顔は不明。
・このあたりで失神。

と、いった内容でした。

寮は全て2人部屋構成で、同室の友人は全く気づかなかったと言っています。
皆は「あー、連れてきちゃったんだよ」「怒りに触れるよーなことした?」など、半分面白がって聞いていましたが、山下は真っ青な顔してます。

次の日の深夜、山下が他の友人の部屋(山下の部屋の正面)に転がり込みました。

山下:「また出た!!助けて!!」

山下は、顔真っ青、全身汗びっしょり、すっかり怯えて震えていたらしいです。

状況は前夜と同様、足先から体をじっくり眺められるように髪の毛が移動してきて、今度は人影の顔が山下の眼前まで来たらしいのです。
でもその人影には顔が無かった。
目も鼻も口も・・・。

ここで山下絶叫。
声になったのか、ならなかったのか、同室の友人や近くの部屋には聞こえなかった。
そして山下は、絶叫した瞬間に体が動き、逃げ出せたらしいのです。

その日は逃げたものの、山下はかなり怯え疲れきった様子。
『こりゃマジか?、どーにかならんか?』と寮の友人達と話し合った結果、しばらくの間、山下の部屋に4~5人常駐することになりました。

部屋は8畳で2階立てベッド×1、机×2と、かなり窮屈でしたが適当に体を曲げて雑魚寝してました。

当番制で山下の部屋に寝続けること1週間、人影は現れること無く過ごしましたが、私が山下の部屋で寝た夜に、再び現れました。

山下が気付いたときには既に『顔無しの顔』が眼前にあったそうです。
山下がこの時、「もうダメだ、殺される」と思っていたら、突然、友人後藤の大声が聞こえたのです。

後藤:「帰れ!!2度と来るな!!」

すると、フッと人影が消えたそうです。

その声に驚いて私達も起きたのですが、山下の顔を見てまた驚きました。
山下の顔に細かい傷が無数にあるのです。
ひっかき傷のように見えました。

そのことを知って鏡を見た山下は失神。
とりあえず山下に薬だけ塗って、私達は一晩中起きていることにしました。(後から知ったが、体中に傷がついていた。)

大声で撃退した後藤は「俺は霊感なんて全く無い」と言っていたのですが、話を聞いたところ、「山下が寝てるそばに、大きな黒い塊みたいなのが見えた。たぶんコイツのせいだろう。」と思って気合一発、大声を出したらしい。

この夜を境に、人影が姿を現すことがなくなりました。
山下の護衛(?)は2ヶ月程続け、後は1週間に1度くらい皆で寝泊りし、当時かなり怯えていた山下も無事復活できました。

専門学校を卒業して10数年になりますが、山下は今でも毎年、私や後藤、友人達に地元の名産とか送ってくれてます。

私は酒飲んで寝てただけだったのに・・・w

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