別れ話どころではなくなった

カテゴリー「心霊・幽霊」

昨日の話。

午前1:00過ぎ。

彼女とのメールで、些細なことで喧嘩になり別れ話にまで発展した。
散々言い争い、しばらくすると、電話やメールじゃ余計に言い争ってしまうから、会って顔見て直接話そうという内容のメールが来た。

メールが来て、会って話すことになったが、ファミレスに行くのは金が勿体ない。
俺の部屋はかなり汚くて話し合うどころじゃなく、彼女の家は友達とルームシェアしてるから、深夜の訪問はNG。
・・・ってことで、家の近くのかなり細長い長方形の広場(5×50mくらい)に行って、話すことにした。

川を埋めて作られたような広場で、周囲は細い道路になってる。

広場についたのは午前3:00前くらい。
大通りが近かったのでたまに人も通るし、ベンチではオッサンが寝ていたwので、集中して話ができる場所では決してなかったが、他に思いつく場所も無かったので話し始めた。

俺らはオッサンには近づかず、長方形で言うなら短辺(5m)の部分にある、コンクリートブロックに腰掛け、2人並んで広場を正面に見る形で話していた。

広場に来てから10分くらい経ったとき、向かって右側の(長辺に隣接する)道路にどこからともなく一匹の黒猫がやってきて、その場に座りこんだ。

俺らとの距離は10mくらい。

猫好きな俺は、こっち来ないかなーとか考えながら彼女の話に適当に相槌を打つ。
黒猫はしばらくその場所にいたが、ふいに立ち上がると、道路の奥の方へ行ってしまった。

あーあ、行っちゃったー・・・なんて思って猫がいた場所をぼーっと見ていると、今度は彼女が突然立ち上がり俺の手を掴み、早く!と言い、広場から逃げるようにして歩きだした。

いきなり手を掴まれ、引っ張られる形になった俺は一瞬、えっ?となったが、手を掴む強さや小走りで大通りに向かう彼女の必死な様子、に加え怖い話が好きな俺は、すぐに何が起こったのか察した。
と同時に何故か全身に鳥肌が立った。

以前、小学生の頃は日常的に幽霊が見えてたけど、大人になってからは見えなくなったと言っていた彼女が「あそこはあかん。あそこは良くない。」と何度も繰り返して、「急にどうしたん?なんかおった?」と俺が聞いても、「あそこは良くないから」とだけ。

その後「絶対に振り向いたらあかんで!」と前を向いたまま言われて、零感のビビりな俺はとにかく前を向いて歩き、これオカ板で見たことある展開!wktk
なんて考えてたw

でも、広場から大通りまでは50mくらいだったから、小走りの俺らはすぐに大通りに着いてしまい、幽霊が追いかけてくるなんてこともなく、すぐ近くにあるコンビニに入った。

しばらくしてから何があったのか聞くと、「道路に黒猫おったのは見たやろ?で、黒猫おらんくなってから、その辺りがなんかザワザワしだした感じがして、なんか嫌やなーって思ってた。その後、なんとなく広場の方に目を向けたら、なんか奥の方に、白い光か靄みたいなのが見えた。でも、コンタクトしてないから、目細めてその白くなってる辺りをじぃっと見てて・・・はっきりは見えへんかったけど、お爺さん?て思った瞬間、目なんか見えるはずない距離やのに今絶対目合った!って感じて、ヤバイと思ってとりあえず逃げた」と、語る彼女。

別れ話なんかもうどうでもよくなってた俺は、興味津々で逃げなあかんほど悪い霊やった?と聞くと「良い霊とか悪い霊とかは私はわからんけど、小学生時代の経験から霊が見えてもとりあえず無視、見えてるのバレたと思ったらすぐ逃げることにしてる。さっきは、黒猫がおらんくなってから嫌な感じしてたし、目合ったと思った瞬間、威圧されて、動物が飛びかかる前みたいに小さくなってエネルギーを集中させてる感じがしたからすぐに逃げた」と。

俺はもっと教えれ!とかなりwktk。

そんな俺を尻目に「大人になってからは見ることなくなってたのに急になんでやろ・・・それに小学生の時ほどはっきり見えへんくなってたけど、久しぶりに怖い思いしたわ」と言った彼女。

最近時間があるときは、まとめサイトで洒落怖を読み漁っている俺のせいではないよな、とビビりながら。
そういえば、ベンチで寝てたオッサンは大丈夫なのだろうか?と気になった話。

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