この話は俺が10歳頃に実際に体験した話ですが、俺には霊感が全く無く、二つ上の兄貴に霊感があったので体験してしまった。
当時、土曜日の休日とかでも父親は自衛官で朝から夜まで働くことがあり、母親はパートでほぼ毎日午前中だけ働いていたので、兄貴と俺は午前中だけ二人で留守番と言う事が多かったのです。
ある日の土曜日に俺は自分の部屋に。
兄貴は居間にいて、昼に母親が帰って来るのを待ってました。
家の造りは玄関から直ぐに居間とトイレの二つの戸があり、居間の奥に俺の部屋とかがある・・・と言う感じです。
昼くらいになると、兄貴が居間で『おかえり~』と、言いました。
俺は母親が帰って来たと思い、居間に出ていくと母親の姿はありません。
俺「あれ?母さんは?」
兄貴「トイレにそのまま入ってったよ」
しばらくしても、一向に母親はトイレから出てこなくて、俺は昼御飯前でお腹空いてた事と、トイレもしたかったと言う事で母親を呼びに行きました。
トイレの戸を叩いても返事がないので、「開けるよー」と言って、ゆっくりドアを開きましたすると、そこに母親はいませんでした。
居間の戸は開けっ放しで、兄貴の姿が見えてたので、俺は兄貴に向かって「母さんいないじゃん!」と、言ってそのままトイレをしました。
トイレが終わり居間の兄貴の近くに行くと、いきなり兄貴が「ごめん」と言い出します。
俺が「え?何が?笑」といって、母親の件は、ただの兄貴の勘違いかイタズラだと思い、特に気にしてなかったので、なんで謝られたか全くわかりませんでした。
すると兄貴「さっきトイレに入ってったの母さんじゃなかった・・・」
俺「ん?どうゆう事?」
兄貴「今、お前と一緒にトイレから知らない女の人が出てったんだよね・・・」と言いました。
霊感は全く無かった俺ですが、さすがに真顔でそんな事言われたので、かなりビビりました。
世の中、知らぬが仏って事ですね。