白い身体がこっちを振り向いた

カテゴリー「心霊・幽霊」

人生初の書き込みなので、スレ違い等だった場合申し訳ありません。
怖かったので聞いて下さい。

私の住む地域は山にでも行かない限りはあまり雪の積もらないところです。
公園等でソリが滑れるくらい積もるのは7年に一度程度。
今回も例に漏れず、積もった所でうっすらといった所です。

元々霊道のいくつもある土地だそうで、幼い頃から変なものを度々見たりしていました。
故に多少の心構えはあったのですが、今回は少し勝手が違ったのです。

家は箱形の二階建てで、屋根にはアンテナのみ。
雪の積もる物等何もないのですが、今年初めての雪の日、それは起こりました。

私の部屋は二階。
前述のとおりもう上は屋根裏等もない鉄筋コンクリートの家。
その日の夜。
そこに突然どさり、というかなりの重さを含んだ音が降って来たのです。

その時は「雪でも落ちたかな?」なんてのんきにしていましたが、屋根には頼りないアンテナしかない上に、突き抜けて空しかない所です。
それなりの重量の雪が積もる事等あり得ないのです。
一瞬ぞっとしたものの、一日目はそこで終了。

二日目の夜。
一人で部屋にいると、「ずるり、ずるり」と重い物が屋根の上を移動するような音がします。

流石に怖くなって、その日は数珠を巻き、盛り塩をして床に付きました。

三日目の夜。

コツコツ、コツコツと変な音が屋根から響いていました。
嫌な予感がしましたが、どうする事も出来ず就寝。
しかし、嫌な予感は見事に的中してしまいました。

深夜、ものすごい物音で目が覚めました。
私の部屋には大きな窓とベランダがあり、冬でもタテスで日光を遮っています。
寝る時は足下側の雨戸だけ開けて寝ると、翌朝日光で気持ちよく目が覚めるという良い部屋だったのですが・・・原因はそのタテスに何かが落ちてきたバキバキという音でした。

その重い何かは固い部分があるのかベランダの手すりのカーンッという甲高い音もしていました。
泥棒だった場合を考え、昔剣道の練習で使用していた木刀を咄嗟に引っ掴んで上体を起こし耳を澄ませました。

大きな気配はバキバキと音をたててタテスを踏み荒らしているのでしょう。
その音で頭側から雨戸の開いている足下側にどんどん移動して行きました。

そして、運悪く閉め忘れていたカーテンの隙間からついにソレの姿が見えました。

大きな白い身体としか認識できませんでしたが、不意にこちらを振り向いた気配がしました。

一瞬の出来事でしたが、狒々や鵺といった単語がぱっと頭に浮かびました。
そしてソレは金色に光る両眼でこちらを見つめて来ました。

ただただ怖くて必死に「来るな!去れ!入ってくるな!」と叫んでいました。

そしてどれくらいがたったでしょうか・・・。
ソレはまた、ドサリという音と共に庭に落ち、垣根を越えて去って行く音がしました。

一目散に父と母の部屋に駆け込み、翌朝タテスや庭を確認しましたが何も痕跡はありませんでした。

ただ、家族もなんとなくここ数日屋根の上から気配がすると感じていたようだったので、なおさらぞっとしました。

あれは一体なんだったのか、気になるところです。

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