俺は、東京の郊外のちょっと過疎化が進行してる地方に住んでるが、その家というのが変わっていて、アパートなのだが、実は自分の持ち家なんだよ。
実は今からだいぶ昔に父親の土地を借りて、もちろんまったくのタダでだ、そこにアパートを建てて古くなって入居がなくなったので、その2部屋ばかりを自宅ににて居住してるんだ。
このアパートもいわゆるボロアパートで、今までいろんな奴が住んでいた曰く付きの物件で夜逃げしてしまった奴、ローンで自己破産したやつ、家賃が払えなくて困窮して追い出される奴とかいっぱいいたわ。
そんなこんなで、空き部屋が増えたころには俺が住んでみると、とにかく物が動くんだわ。
一番動くのが網戸、風なんかで動くわけないのは想像つく、だって風が当たるところ無いわ。
それなのに、網戸が見てるまんまで風もないのにするすると平気で移動するんだわ。
もちろん建物は古いが傾いてはいない。
以上がまあ物件のスペックだ。
ところで、最近付近に外国人とかも住み着いて治安も悪化していてきてるので、通りに面した使ってない部屋の照明を深夜点灯にしたんだよ。
そこは荷物置き場に使っていて俺は居住はしてない。
でも、電気代が心配というかもったいないし、無駄なものは払いたくない。
そこでLED電球を使って7ワット程度で済ませるために、一昔前の白熱電球用のデスクスタンドの電球をLEDに交換してそれを点灯することにした。
やり方は、スタンドの方向を窓に向けて、窓には見えないようにレースのカーテンを引いてそこに照明を当てる方式、これならば省電力で部屋の明かりがともっているように見える訳だ。
もちろん、火事などの心配があるので、レースのカーテンからは3メートルぐらい離した、もっとも離さないと部屋の照明がついてるようには、見えないから必要な措置だ。
この部屋の床はカーペットなのだが、それも危ないので、スタンドの下には台所で使い古した、古いまな板を敷き、これで完璧だと思っていた。
あっ、いい忘れたが、暗くなると点灯する自動の点灯装置を間にいれて、自動点灯にしてある、いちいち使わない部屋の照明を毎晩オンオフするのは面倒であるし、部屋が違うのでいちいち鍵がいるんだ。
そうやって安全対策をやって、しばらくは自動で部屋の照明がオンオフしていたが、あるとき外から見ると、部屋の照明がついてないのに気づく。
部屋に入る、なんとスタンドが床に、覆い被さるように倒れている。
古いスタンドなので転倒オフスイッチはついて無くて、ずっと点灯のままだった
ようである。
問題なのは、倒れる原因が無いことだ。
子供、ペットいません。
老人いますが、一人は入院中。
もう一人は、足が悪くて部屋まで移動不可能です。
そもそも鍵は持ってないから入室不可能。
車とかの振動で家がゆれるということは無い。
古い地盤の上だから安定してる。
もちろん、強い地震も起こってない。
ちなみに電球色のLED電球を使っていたことからも、あきらかに火事を起こそうとした何者かの行為が疑われる。
しかし何度も言うが、もちろん部屋の施錠は完璧だ。
すなわち、結論として、幽霊はLED電球を知らなかったのではないか・・・ということに思い当たった。
ちなみに網戸などはしょっちゅう、開閉して困っている家なのでそういう結論なのだ、有力な犯人が始めっから幽霊ということで納得してくれ。
最後に謝罪、全然怖くなくて悪い、だが俺としては自宅を燃やされたら怖い訳だ。ということで了解してくれ。
以上で終わりだ。