隣の寝室で母がうなされています。
「悪夢でも見ているのだろう」と可哀想に思ったので、起こしてあげることにしました。
ふすまを開けて部屋に入ろうとしたのですが、暗闇の中で布団に包まってうなされている母があまりにもリアルにうなされているので、僕は部屋に入るのを躊躇しました。
でも、意を決して敷居をまたいだ瞬間・・。
なぜか、僕の右半身が「ぞっ」と冷たくなりました。
でも「お母さん」と揺り起こしてあげると母は「今夢の中で自分が寝ているのを上から見ていた。自分の寝ている横には女の人がじっと見つめて立っていたので、私は助けを呼んでいて、ちょうどお前が部屋に入ってくるときお前の右側をすりぬけて出て行った」と言われて再びぞっとしました。