自分の中では後悔している話。
9年前に祖母が亡くなった。
もう何年も入退院してて、その度に「もうダメだろう」と先生に言われていたけど、その度になんとか持ちこたえた。
だけど、最後の時は意識朦朧、話せないで今回は本当にもうダメだろうなと悟った。
私は病院にいたけど一旦帰宅。
その日の夜。
不安からか中々寝られず友達と電話し気を紛らわしていた。
いつのまにか寝ていたんだろうね。
夢の中にいた。
でもなんだかいつもの夢とは違くて、やけに明るく白いモヤモヤした広い空間に、ポツンと置いてあるベンチに座っていた。
なんだここは?と思いつつ、ポケットにタバコが入っていたので吸い始めた。
するとモヤモヤの奥の方から、祖母がやってきた。
まだ歩けてた時の姿でわたしの目の前まで来て「なあ、タバコ一本くれや」と言ってきた。
祖母は愛煙家だったが、病気で数年前からタバコを先生に禁止されていたんだよね。
「ダメだよ。タバコ禁止されてるでしょ?」と言ったら、一瞬凄い悲しそうな顔をしてそのまま無言で立ち上がり、またモヤモヤの奥の方に消えていった。
ていうとこで、起きた。
朝の4時ぐらいだったかな。
『あー電話しながら寝ちゃってたんだー。でもやけにリアルな夢だったな』なんて考えてたら突然自宅の電話が鳴り響いた。
祖母が亡くなったという病院からの電話だった。
急いで病院に向かった。
おばあちゃん、最後会いに来てくれたのにごめんね。
タバコの一本でもいいから吸わせてあげれば良かった。
病院に向かってる最中ずっと後悔していた。
今でも後悔している。