夜中にふと思い出したのでカキコ。
ある夏のこと。
熱いので日中を避けて夜中にランニングをしていた時の話だ。
いつものコースを走るのに飽きて小さい山のハイキングコースを駆け上がることにした。
歩けば30分ほどの道のりで、頂上はちょっとした広場になっていてベンチなどがある。
日中走ったことはあったが夜中に訪れるのは初めてだった。
わずかな明かりを頼りに駆け上がる道は刺激的でとても楽しめた。
しかし、思っていたよりも勾配がきつく、うなだれるようにベンチに座って休んだ。
そして家に帰ろうと頭をあげた時だ。
私の前に女性が立っていた。
女性の姿は俗にいう貞子のように髪が長く、猫背気味のため髪が垂れて顔を隠している。
生きている人間なら近づいてくる足音で気が付く。
そう理解した時、私の中のスイッチが入った。
「・・・ぃひっ、いひ、ひひひいいいいひひひひい、ひゃひゃっひいいひゃひゃひゃひゃひゃhy」
補足すると、私はテンションが上がり過ぎたりすると変な笑い声が出てしまう。
過激なスプラッタ映像、多量の流血を伴う怪我をした時、笑いすぎてしまった時、それらを思い出したときなどに出てしまう。
この笑い声がとてつもなく恐ろしいものらしい。
例をあげると臨海合宿での肝試しの際にこの笑い声を披露した時は女子はガチ泣き、男子にはふざけんなと、先生にはマジもんが出たかと思わせたほど。
初の幽霊?との対面に私はこの笑い声を出してしまった。
するとどうだろう、目の前の幽霊?はビクッとしてスッと消えてしまった。
私は笑いが止まるまでしばらくそのままでいて、その後無事に帰宅した。
後日、そのあたりで幽霊が出るとか変な笑い声が聞こえるなどという噂も聞かない。