死んでも想いが強いから

つい最近あったちょっと不思議だった出来事。

先月、友達の結婚式に呼ばれたので、地元へ帰った。
そのときに、姉におみやげを渡そうと思って事前に連絡したんだが、子どもの運動会があるってことで、来られないと。
代わりに大学2年の姪っ子が来ることになり、駅で待ち合わせをした。

地元は県庁所在地で、まあまあ都市という感じのところなんだが、姉が嫁いだのは「ド」がつく田舎だった。
姪っ子はそこから車で20分&電車で1時間かけて来てくれた。

姉と俺は一回り年が離れていて、姪っ子は顔もそれなりに似ているので、どちらかというと昔から、兄弟のような感覚だった。

昼時だったので飯を食べることにした。
久々の地元だからファミレス的なところに入るのが嫌で、昔からある古いビルに入った。
席についた時、俺に電話がかかってきて、一旦店外へ出た。
数分して戻ると姪っ子がボケーっと窓の外を眺めていた。

俺は「何にするか決めた?」と聞いたら、姪っ子は一瞬間を置き、窓の外を見つめたままで、「タカコとよく来たなぁここ」とぼそりとつぶやいた。

俺は「タカコって友達?こっちによく来るのか?」と尋ねると、姪っ子はハッとして振り向いて、「え?おじさん何か言った?」と。

再度、「タカコって友達とこっちによく来るのか?って聞いたの」と言うと、「え?こっちは小さい頃に来た以来、全然来てないよ。ってかタカコって誰?おばあちゃん?」と姪っ子は言った。(俺の母は孝子という)

姪っ子はずーっとド田舎育ちで、俺の地元にはほとんど来ていない。
大学は隣の県まで行っているので(そっちのほうが近い)、幼児の頃に数回来ただけ。
うちは父が30年近く前、俺が小さい頃に亡くなり、母は俺が東京で就職した12年前に東京へ呼んだ。
今は俺と嫁と同居。

俺は「おまえ今、『タカコとここに来た』みたいな独り言つぶやいてたよ。だから俺、友達と一緒に遊びに来ているんだと思って聞いたんだけどさ」と。

姪っ子は「私そんなこと言ってないよ、ってか何も言ってないよ」と。
こういう言い方は失礼かもしれんが、今時の子ってボケーっとするのが多そうなんで、
まあそういう類のことだろうし、俺の聞き間違えかと思った。

姪っ子と飯を終えてから、土産を渡して姪っ子を帰らせ、友達の披露宴に行った。
深夜、長い1日が終わって親戚の家へ着いて、寝床で軽く飲み直しながらフト、「タカコって言ったよなあれ。なんか隠してるのかあいつ。それともぼーっとするような病気とか何かなのか?」と思ってしまった。

翌日、東京に戻ってからすぐ、姉に電話をした。
姪っ子も大人になったなあという話をしたついでに、その「タカコ」のことを話してみた。

すると姉は「あぁ~、そんなこと言ってたのwハイハイw」という感じ。
俺は「何?なんかやばいの?」と尋ねたら、姉は、「ちょっと今忙しいからまた今度話すよ。こっちに来たらうちまでに遊びに来なさい」と言い、電話が終わってしまった。

なんだか煙に巻かれたような感じだった。

晩飯時に母に姪っ子のことを話した。
「もうあっという間に結婚しちゃうよなあ」なんて言っていたら、母が、「あの子生まれてからお父さん夢に出てこなくなったのよね・・・」とぽつり。

「は?」と思って聞くと、父が亡くなってからずっと、定期で父が出てきていたそうだ。

俺に言うと心配するかと思い、ずーっと言わなかったらしい。
それは母にとって楽しみではあったんだが、起きると寂しかったとも。

そしてその夢は、いつからか突然ぱたりと見なくなったそうで。
それが、姪っ子が生まれてからだと。
見なくなってしばらくして、「そういえばあの子生まれてからだなあ」と思ったらしい。

その話を聞いている間、俺はなんとも言えない気分で、話が終わると、「タカコの件」が口をついて出そうだったんだが、なぜかとりあえず黙ってしまった。

その代わり、「○○っていうビルの○○っていう古いところで飯食べたんだけど、あそこってずーっと昔からあるの?」と聞いてみた。

すると母は、「あー、あの喫茶店みたいなとこね。あそこ、私がまだ女学生時代からあったわよ~。お父さんと知り合ってよく行ってたよ~、まだあるのね」と。

俺は「こりゃあ言ったらなんかめんどくさいなきっと」と思い、姪っ子の独り言の件は未だに母には言っていない。

後日、姉に長文メールで聞いてみたんだが、姉は「あの子、たまーにそういうことあるんだよ。お父さんついてるかな」とだけ返信が来た。

なにかいろいろと心当たりというか気づく部分があるようで・・・。

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