学生の時、友達から聞いた話。
友達の同郷の兄ちゃんが霊感があるらしく、色々恐怖体験アンビリーバボーな体験をしてるらしんだけど、その兄ちゃんがある日俺様な友達(以下ジャイアン)につれ回されて、強制曰く付き物件ツアーをしたらしい。
ジャイアンは幽霊なんていない!という考えで、そんなもの怖がらないオレ?むしろいるなら出てこい?というわけで、兄ちゃんが「ここが一番ヤバイ」と言った物件に引っ越した。
住んでいたカップルが無理心中したとか、彼女を彼氏が殺したとか、そんな曰く付き物件に住んだジャイアン。
昼間なのに暗いとか、夜にいきなり明かりが消えるとか、夜中に部屋の中で男女の言い争う声が聞こえるとか、家の外から見たら、窓辺に女の姿が・・・とか、まあ色々恐怖イベントがあったらしいが、ジャイアンはそれでも頑張ったらしい。
そんなある夜。
ついに霊も本気だしたのか、夜中に電気が落ちて、ブレーカー上げてもダメ。
夏でエアコンのない部屋なのに、真冬並みに寒くなり、温度差で窓ガラスが白く凍ったらしい。
ジャイアンは、それでも寒さくらい・・・と頑張るも、キュッキュ・・・ッと、ジョイのCMみたいな音が聞こえて、ジャイアンがリビングのカーテンを開けたら、見えない誰かが、外から凍った窓ガラスに「たすけて」書いてるのをリアルタイムで目撃。
ジャイアンは潔く友達の家へ逃げて、すぐに引っ越した。
その引っ越し祝いの飲み会を、ジャイアンの新居でしていたら、ジャイアンが酔った勢いで、手伝いに来ていた兄ちゃんに「もう幽霊なんていないよな~?」と聞いたところ、兄ちゃんは一言、「いるよ?台所の戸棚の中。」と。
その場にいた全員、戸棚を見て沈黙したそうな。
「見えないのに、思わずガン見しちゃった」と、飲み会に参加した友が話してくれました。