「助けて」の声に反応してはいけなかった

じゃ、俺の叔父が体験した話。

20年位の前の話だが、叔父と当時小4だった従弟が真冬の海に夜釣に行ったんだ。
そこはよく行く釣り場だったんだが、冬に行くのは初めてだったらしい。

その釣り場は地元の人しか知らないような場所なんだが、叔父は釣友に教わって車で2時間位かけてよく通っていた。
ただ、そこは時折強風が吹き込んでくる岩場。
所々に命綱を結ぶための鉄杭があった。
叔父と従弟もそこに登山用の命綱を結んで釣を始めた。

その日は全然当りが来なくて寒いし風邪ひきたくないしで早々に切り上げようとしたら
、従弟がフラフラしながら海に向かって歩き始めた。
見ると命綱が切れてる。

叔父が慌てて従弟を抱き抑えて岩場から離れた。
叔父は従弟に「お前!危ないだろ!何してるんだ!」と聞いたら従弟は海の近くの岩場を指差しながら「あそこから子供の声で『助けて』って聞こえた」と、言い出した。

従弟は何だか無気力な感じで様子がおかしかったので、叔父は従弟を車に乗せ家に帰った。
車中での従弟はずっとボンヤリした様子だったが、翌朝目が覚めた時には何時も通りで前日の事件のことはあまりよう覚えていなかった。

ただ、後から叔父が従弟が着けていた命綱を見てみたら変な切れ方してたわけ。
まだ新しいのに何かそこだけ局地的に腐ってて腐敗臭が凄かったらしい。

結局、後から叔父が釣友に聞いたら2、30年前にその場所で子供が溺れた事故があったんだけど、その子供の遺体は引き潮でも波が引かない侵食された岩場の空洞(?)に
引っかかってて半年位見つからなかったらしい。

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