俺が去年の夏に、友人達と海に行った時の話をする。
去年の7月下旬頃、友人のHとKちゃんEちゃん達と海に行った。
近くの旅館に連絡をとって泊りがけで観光したりする予定だった。
車の運転は俺とHが行きと帰りで交代でする事になっていた。
Hは自分が帰りの運転だから調子に、乗って車の中で酒を飲んでやがった。
海についた時には既にHは酔っており一人で荷物を見ててもらってた。
俺が30分程で俺が戻ると、Hは青ざめていた。
俺が海に行った直後、ウトウトしていた所に誰かが横に座ったんだそうだ。
KかEかと思って気にしてなかったが、いつまでたっても話しかけてこないのはおかしいと思って薄目を開けると、ビチョビチョな髪を、顔に引っ付けたままの女がいたそうだ。
だが俺が来るとその女は煙の様に消えたそうだ。
だがHがいる場所は周りに人が多くいるしっかりとしたビーチだ遠くからでもHは見えるし、後ろからついて来ていたKちゃんも見てないと言っている。
だがEちゃんは確実に青ざめていた。
その時はどうせHは酒を飲んでいたせいだと決めつけてたから気に留めなかった。
その後も軽く遊び飯を食い2時半頃に旅館に着いた。
着いた時には既に、さっきの事なんて忘れてた。
なるべく金を使わないように4人で一部屋にしていて全員飯を食い、風呂に入ったあと
全員でトランプしたり、明日の予定について話していた。
遊んでいて大体20分程するとHとKちゃんが「こうゆう旅館にはお札とかあるもんだよなー(ねー)」と言い出した。
俺とEちゃんは、「怖いから探すのなんてやめろよー」とわざとらしく止めてた。
だがKちゃんがテレビの後ろを覗いた時Kちゃんが止まった。
続けて見た俺とEちゃんHの時間も止まった。
本当に4人とも止った。
全員慌てて俺はフロントに走って部屋を替えてもらえないか聞きに行った。
けど流石は夏休み他の部屋は満室、俺たちはしょうがなくその部屋で一夜過ごすことになった
最初は俺とHは座って酒飲んで一夜過ごすつもりだったけど、こんな状態じゃそんなのは無理だった。
男女何てのは気にしないないで固まって寝た。
何故か夜中Hだけ目が覚めたらしい。
Hは怖くなって酒を一杯飲んで布団に入ったらしいが、5分程眠れず目を閉じていると
昼の時のような感じで今度は真上に、気配が来たらしい。
Hはそこで何故か薄目を開けてしまったらしい。
Hは昼と同じビチョビチョの女を見たそうだ。
そのままHは朝まで耐えていたらしかった。
またもや俺が目を覚ますと同時に奴も煙ののように消えたそうだ。
朝飯を食い、チェックアウトして俺たちは観光に移った。
お寺や神社等に行ったりもした。
3つ目の神社で神主さんがHに「大変な物に気に入られて」と言った。
Hはその神主さんに「どう言うことですか!?見えるんですか!?」と聞いてた。
その時既に俺は意味不明だった。
Hはその神主さんに何か聞いてたが、あまり覚えてないから、今思い出せる限りで書く。
神主さんが言うにはHは女に気に入られてしまったからだそうで、女は俺が来るたび消えるのは俺の事が嫌いだからだそうだ。
何故嫌いなのかはよく分からないけど俺の御先祖様に関係してるらしい。
まぁ俺が近くにいるとその女はHに近寄れないそうだ。
その後神主さんに軽くお祓いをしてもらい帰路に着いた。
何事もなく家に帰りました。
その後Hに何か起こったって言うのは聞いてません。