仙台で泊まったホテルでの体験談

カテゴリー「心霊・幽霊」

最近仙台に出張へ行った時の事。

疲れてホテルのベッドで休んでたら顔も洗わず寝てしまい、ドアをガチャガチャするような音で目が覚めた。

最初は誰か部屋間違えたのか?と思って気にしなかったんだけど、ガチャガチャは止まない。

カードキーだから慣れないと失敗するし、部屋間違えた事気付いてないのかなと2~3回までは思ってたけど、ずっとやってる。
寝てる時って時間の感覚滅茶苦茶だから正確にはわからないけど、少なくとも10回は失敗してるような感じ。

しばらくして音が止み、人が入ってくるような感じがした。

これはひょっとして火事か何かで電気系統がイカれて、ホテルの従業員がお客を起こしに回ってるのかもと思った。
でも疲れきった体は起きようとしない。

誰かがベッドの脇に来たような気がしたけど、起こされることはなかった。

アレ?と思って待ってみたけどなんか、立って見てるだけって感じがした。

ここまできて、これはひょっとしたら泥棒か変質者かもしれない、起きた方がいいと思ったけど、体は泥のように重くて起きられない。

その時思い出したんだけど、そのホテルは震災の時に津波の被害があったところなんだ。

思い出してからはもうソッチとしか思えなくなって、ずぶ濡れの縞シャツの男が髪から水滴らせて突っ立てる妙に具体的なイメージが浮かんで怖くなった。
でも何故か目も開けられない。

お経か何か思いだそうとして、唯一思い出せたクスケーというおまじないを唱えた。
クスケーって、沖縄で子供がくしゃみした時悪霊に魂取られないように唱えるおまじないで、別に悪霊退散のおまじないじゃない。
でもそれしか思い出せなくて、回らない舌で必死に唱えた。

5回程唱えると、ふっと体が軽くなって隣に人が立ってる気配もなくなった。
そのまま安心して意識がなくなって30分後くらいに起きたんだけど、ドアは普通に閉まってた。

その後もその部屋に泊まり続けて、別に何もなかったけど、夢にしてははっきり覚えててちょっと怖かった。

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