真夜中、友達の男の子とドライブ中。
後部座席からうめき声とか泣き声が陰々滅々とかすかに聞こえる。
湖のほとりの真っ暗な道だったので恐怖倍増。
スピード出してたので、騒音も大きかったから聞こえにくいが、妙にしつこい。
「う、後ろの席から声が、聞こえない?」と聞いたら「ああ、オレの車、後ろにスピーカーつけてっから。今、小さい音でラジオつけてる」と。
なーんだ、私バカみたい、と思ったら、ドライブ終わって別れる朝方、「俺の車、後ろにスピーカーないんだよ。ラジオもつけてない。さっきの声なんだろね」って。
「あの時、オレも聞こえるって言ったら怖がると思ってさ」という彼がかっこいいと思った。
でも、最後まで知らん顔してくれてたらもっとかっこ良かったか。