あの着信は最後のお願いだったのかも・・・

カテゴリー「心霊・幽霊」

生命保険会社に勤めています。

仕事内容は契約を取るのがメインですが、山のような事務手続きを日々こなして行かなければなりません。

昨年末から入退院を繰り返しているお客様がいまして、担当者退職と人手不足が重なり私が手続き対応をさせて頂く事になりました。

その方は高齢で独り暮らしなため、ご連絡はご本人自らでこなし、手続きは私が病院へ伺っておりました。
余命半年と宣言されていると、ご本人との電話で聞いていましたが、実際お会いしました時は大変お元気でした。

しかしご病気がご病気なので、お会いする度に元気が減って行きました。(9ヶ月で7回程お会いしました)

先月末に手続きにお伺いした時、入院給付金に対応できるのは残り10日程しかない事と、現在の治療は手術給付金に対応していない事を説明。
治療の副作用?のせいか、ご理解頂けたかどうか不明でした。

そのまま夏期休暇に突入しましたが、保険屋の常でいつでも対応出来る用意だけはしておきました。

夏期休暇二日目に携帯電話にその方から着信があり、直ぐに電話に出ました。

「もしもし※※生命の**です」
「♪♪~♪♪~♪」

「もしもし**です」
「♪~♪♪~♪♪」

「・・・もしもし?・・・」

2~3分くらい流れる音楽を聞いていました。

短時間に色々考えましたが、ああもしかしたら・・・知らせてくれたのかな?と思い電話を切りました。

先日新聞のお悔やみ欄にお名前があり、電話を切る前に一言「お疲れ様でした」と伝えれば良かったかなと後悔が残ります。

今回担当したお客様に限らず、入院給付金の残数をお伝えするのは本当に心が痛みます。

お客様か安らかに眠られる事をお祈り致します。

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