初めての金縛り。
俺が中学に入るに当たり、子供三人同じ部屋ではダメだろうと祖父が俺と長女の2部屋を増築してくれた。
初めての一人部屋にもなれた時のこと。
深夜三時くらいかな?物音がして目が覚めたんだ。
ん?と思った直後に金縛り。
意識はあるものの体が硬直して全く動かない。
これが金縛りかなんて思ってたところ、自分のベッドの周りをカサッカサッとナイロンジャージが擦れるような音が行ったり来たりするようになった。
最初は妹が部屋に入ってきたのかと思い恐くなかった。
と言うのも、俺の部屋のドアの前には洗濯済みの服を入れるカゴが置いてあって、よく妹の洗濯物も混じってた事があったからまた漁りに来たのかと思ったから。
しかも、当時妹は運動部に入っていたから朝も早いしジャージの音。
勝手に納得してしまってた。
でもよく考えたら、あの時間に来るってあまりにも早すぎるし、翌日妹も部活に行ってなかったし、後になってゾッとした。
っていう話を、いい年になってから妹に話したんだ。
そしたら妹が「えっ、私も同じような金縛りにあった事がある」って。
同じようにカサカサ音立てて自分の周りを動いていたらしい。
俺と妹の増築した部屋。
寺の墓地とお宮さんを結ぶ直線のちょうど間にある。
何か関係あるのかと思ってたり。。