見届人

カテゴリー「心霊・幽霊」

仕事がきつくて精神が壊れたのか、俺はネクタイを使って首を吊ろうとした。

ロフトに使う梯子に括りつけ足が地面に届くタイプの自殺をしたが、500円で買ったネクタイは俺の体重(95kg)を支えきれなかったのか、俺が意識飛ぶ寸前で千切れた。

千切れて意識が飛びかけた俺はそのまま床に置いてた座布団に頭から落ち、首が変な方向に曲がってしまった。

折れては無いが酷い寝違いみたいな状態になった俺が朦朧とした意識から覚めて目を開けたら誰だか知らないおっさん(多分50歳位。禿げ)が俺を見下ろしていた。

「なるほどねえ。改めて見ても死ぬ気はなかったんだな」

こんなことつぶやいた後おっさんは消えた。

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