これは2年前の話。
試験前だったから夜遅くまで自室で勉強してた。
途中で喉が渇いたのと、トイレに行きたくなって、自室を出てトイレと台所に向かった。
用を足し、ペットボトルを持って自室に戻って、部屋の扉を閉めた。
その時だ。
「ギャーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」
突然、大きな叫び声が聞こえた!
あまりの大きさに一瞬何が起きたのか分からなかった。
少しして落ち着いてきてから、今の叫び声はどこから聞こえてきたのか考えた。
どう考えても部屋ってことはないはず?
じゃあ外か?と思った。
何を思ったのか、その時急に、もしかして外で女性が暴漢にでも襲われたのか?と思った
やめときゃいいのになぜか外に確認に行ってしまった。
10分くらいだろうか、家の周りを見てみたが変化はない。
いったい何だったんだ・・と思いつつも、家に帰った。
ふと、今何時だろう?と思い、机上の時計に目をやると、午前3時ちょうど。
もう3時か・・と思ったけど、すぐにおかしいことに気が付いた。
トイレに行った時にふと時計を見たときは、まだ1時過ぎくらいだったはず。
あれから用を足して戻ってきて、叫び声を聞いて外に確認に行って・・・すべて合わせても30分がいいとこだ。
なぜ3時・・?と思いケータイを確認。
やはり時刻は午前2時前。
故障にしても止まるならまだしも、進むってのは信じにくかった。
でも気にしすぎても仕方ないので、時計を戻そうとした時に気付いた。
その時計は3時で止まってたんだ、つい30分前にはしっかりとした時刻を刻んでいたのに。
恐くて、それから朝までリビングでテレビ点けて過ごした。
今思うとあの叫び声は女性の叫び声だった気がするけど、よくある甲高い感じじゃなくて濁ったような声だった気がする。
結局その後は何もなかったし、時計もいつの間にか動いて直ってたけど、不思議な体験だった。
ちなみに、俺の家は寺のすぐそばのマンションだからかもしれない。
特に小さい子はやはり見易いのか、小さい子が見たっていう噂はたまにある。