中学のとき、授業で班別にディベートすることになって、俺の班の議題は『死後の世界はあるか?』に決まった。
今思えばくだらないテーマだけど、一応俺は否定派になったから、肯定派を論破する資料を集めるために、友達と町の図書館に行って、死後の世界や臨死体験に関する本を漁ってたんだよ。
で、結局俺達が出した結論として、「臨死体験で見えるものはキリストだったり仏様だったり、宗教によって違う。つまり、結局は本人の思い込みや、夢を見ているだけwwwはい究極論破wwww」
こんな感じで本番は責めていこうぜってまとまりかけたとき、友達が持って来た本で、タイトルは忘れたけど内容は、何処かの教授?が余命少ないお年寄りに対して、「死ぬ直前にもし何かが見えたら、私に教えて下さい」って事前にとんでもないお願いをして、その統計をとったものだった。
なんとなく面白そうだったから、借りて家でじっくり読んでみたんだが、結果としては、「綺麗な花畑が見える」「死んだ○○の姿が~」みたいな、いかにもな内容がある一方で安楽死しかけた老人に、教授がしつこく「何か見えませんか?」と尋ねたところ、「◎◎◎◎◎(共通する何か)が見える!!」と、恐怖で顔を引きつらせ死んでいくケースが多く見られたらしい。
この『◎◎◎◎◎』が怖くて、気分悪くなってすぐ本を返したのはハッキリ覚えてるんだけど、それがなんだったのかどうしても思い出せない・・・。
あれから一度だけこの本を探しにその図書館に行ったんだけど、結局見つからずに今もモヤモヤしてる。
すごく曖昧な記憶だけど、さすがに聞いたことあるやついないよな、『◎◎◎◎◎』が何なのか。