人型から悪いものが生まれる

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1975年10月のこと。
新田原基地(宮崎県)で飛行隊長を務めたS三等空佐の体験だ。

佐藤氏が前掲書を執筆後、仲間に紹介されて取材したという。
その日、領空侵犯対処のため、F-104戦闘機でホット・スクランブル(緊急発進)発進したS三佐は、任務を終え、僚機である2番機とともに2万フィート(約6100メートル)の上空を飛行中だった。

時間は午後7時半頃。
雲の絨毯が敷きつめられた気象条件のなか、別府湾上空に達したとき、鹿児島方面から四国方面へ飛行する閃光を目撃する。
なにしろ、雲が立ちこめる夜間のことだ。
S三佐もやはり、初めは民間機の航法灯だと思ったという。

しかし、着陸のための待機旋回状態に移っても、その発光物体はまだ自衛隊機についてくる。
さすがにS三佐は「おかしい」と思い、地上のレーダーサイトに「ストレンジャー(正体不明機)が近くにいる」と伝えた。

レーダーサイトからの返信を受けて、S三佐は戦慄することになる。
その発光体は「レーダーに映っていない!」と応答してきたからだ。

不安に襲われた彼は、アフターバーナーを使って急上昇し、飛行物体を振り切ろうとした。
しかし、高度3万フィート(約9140メートル)で周囲を見渡してみると、その怪光体は、ピタリ自機についてきていたというのだ。

恐慌をきたしたS三佐はUFOを視界に入れないようにすることで平常心を保ち、無事、地上へ帰還することができたという。

だが、ステルス機など存在しない当時、レーダーに映らない謎の飛行物体に、自衛隊機が追いかけられたという事実は衝撃的である。

この話にはまだ続きがあります。
その数日後、海上保安庁に、S三佐が未確認飛行物体と遭遇した付近の海域(日向灘)に、
非常に浅い部分があるという連絡が入るんですね。
連絡してきたのは同海域を航行中の漁船。
ソナーが浅瀬で何かを探知したと。

そこで、まず考えられるのは潜水艦。
ところが、海上保安庁から航空自衛隊に捜索依頼が出され、飛行隊が同海域を低高度で飛行したものの、異常は発見されなかったんです。

潜水艦でなければ、その正体は・・・・・・。

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