19世紀初頭に発見された、褐炭、褐鉄鉱石、磁鉄鉱石で構成される頭蓋骨の工芸品。
1500万年前に形成された中央ヨーロッパの褐鉄鉱石の地層から見つかった。
何度も分析が行われ、無名の一般人が作った贋作(がんさく)という見解が一般的だったが、1998年にこの頭蓋骨をCTスキャンで調査したところ、頭蓋骨内部が樹木の年輪のような層をなしていることが判明した。
もし本当に贋作だとすれば、高熱の素材(褐炭の融点が110度~360度であるため)の薄膜を一枚ずつ重ねて作り上げたことになり、また、当時このような方法で制作された工芸品は存在しないことから、贋造の可能性は低いとする主張がある。