インド当局によると、2月6日(現地時間)、インド南部タミル・ナードゥ州にある私立工科大学のキャンパスに隕石が落下し、1人が死亡したという。
この爆発が隕石によるものだったことが科学者によって確認されれば、隕石の落下による人間の死亡の初めての記録になりそうだ。
『The Hindu』紙などインドのさまざまな新聞が2月7日、タミル・ナードゥ州のジャヤラリター首相が出した声明を報じた。
同首相は声明で、「昨日、ヴェールール県Kパンサラパリ(KPantharappalli)にある私立の工科大学のキャンパスに隕石が落下し、不運な出来事があった」と述べている。
現地の報道によると、キャンパスを歩いていたバスの運転手が死亡し、ほかに3人がけがをしたほか、付近のバスや建物の窓ガラスに被害があったという。
「国際彗星季報(ICQ)」が記録しているリストによると、隕石の落下による死亡はこれまでに確認されていないが、興味深い危機一髪の事例はたくさんあった。
例えば、隕石が家に落下し眠っていた人々にあたりながら、誰も死には至らなかった事例などがある。
※1954年のホッジス隕石では、グループ・フルーツ大、4kg程度の隕石の破片が民家に落下し、屋根を破り、昼寝をしていたアン・ホッジスさんに当たった。
ホッジスさんはひどい打撲を負ったが、命に別状はなかった。