空き家に気配

小学生の頃、友人の家に遊びに行った時のこと。

友人の家は広い敷地を持っていて、敷地内の友人の家の近くに平屋の家があった。
敷地で遊んでいて、ふとその平屋の側を通りかかったときだった。

俺:「この家は何に使っているの?」
友人:「前は貸家だったけど、今は誰も住んでいない」

俺:「ふ~ん、空き家かあ」

窓から中を覗き込む。

俺:「あれ?電気ついているよ」

二人で中を覗き込む。確かに和室の蛍光灯が点いていた、しかし誰もいない。

次の瞬間。
二人とも悲鳴を上げてその場から逃げ出した。

俺はまず自分がなぜ逃げ出したかの理由をいわずに先に友人に聞いた。

俺:「な、なんで逃げたんだよ?」

友人「お前こそ・・・中に人・・いなかったよな」
俺:「いなかった、確かに空きやだから・・・じゃあお前・・・聞こえた?」

友人:「お前も!!・・・俺怖くてもうあそこに近寄れないよ」

俺にはその無人の家の中から大勢の人の話し声が聞こえたのだった。

二人で聞こえたのだから空耳や幻聴ではない。
敷地の中だから周辺に人が集会するような場所もない。

気のせいか(気のせいだろう)無人の和室の空間に、ぎっしり人が詰まっているような気配を感じて思わず悲鳴を上げたのだ。

未だに合理的な解釈が出来ないでいる。

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