我が家の押入れは・・・

前住んでた家での出来事。
狭い部屋を妹と使ってました。

妹とは背中合わせな感じに机が配置してあって、その夏の夜、私は夢中で机に向かい、ワープロを打ってました。
妹も真剣に机に向かって、勉強してたみたい。
すると突然、なんともいえないおかしな音が聞こえました。

一気に集中力を削がれ、『・・・おかしな屁をこきやがって』と思い(ほんとにそう思ったんよ)、うんざりと妹の方を振り返ると、妹も怪訝な顔をしてこちらを向いていました。

妹:『いっちゃん(私)、変な声出さないでよ』

私は変な声など出していない、変な屁をしたのはお前の方だろう!、と言いたいところだが、そのおかしな音?声?は、まだ聞こえ続けていました。

屁にしては長い。
なんだろう?

次に私が考えたのは、変質者が外で歌を歌っている可能性。
古い木造だから、普段から外の音はよく通ってたし、変質者っつーっか統合失調系な人も結構出没してたから・・・。

私は窓を開け、外をきょろきょろ眺めました。
妹も一緒に。

しかしそれっぽい音源はどこにも見あたらないうえ、そうしてみたことで、その音声が外ではなく、部屋の中のどこかから聞こえていることがハッキリとわかりました。
そうしている間もまだ、それは聞こえていました。

ちゃんと聞けば聞くほど、ますます気持ちの悪い音声。
不規則な、おかしな強弱の波があり、女が思いっきり低い声を出しているような・・・男が思いっきり高い声を出しているような・・・呻いているような、笑っているような・・・すごく感情的なような、機械的なような・・・。

今、思い出しながら書いているだけで、本当に背筋がぞっとします。

私は姉として無理に平静を装いながら、部屋を見回し、その音声が一番大きく聞こえる場所を突き止めました。

窓の横、押し入れ(両親の荷物がメチャクチャに入っていて、最早誰も手をつけられないような状態)のあたりだ・・・。

妹としばし顔を見合わせていると、ようやく音声は止みました。

こうして書くと長いけど、まあ実際にはそんなでもなかったと思います。
それで唐突に私は思い出しました。
『そういや今日ってお盆の始まりだよね』

毎年欠かさず迎え火ってヤツをやってた我が家だったのに、その年だけはなぜだかスッカリ誰もが忘れていたのでした。
ダーっと二人で階段を下りて、今の出来事を両親にまくしたてたのは言うまでもありませんです。

それから毎年お盆になると、私の身の回りにだけ小ネタが起こりました。
仏壇から突然ものが落ちてきたり、線香のにおいをプンプンまき散らしていたり、そういう不可解な出来事があって初めて、『ああ、お盆だ・・・』と、家族も私も、思い出すのです。

そういやあの『押し入れの横』は、我が家の鬼門に当たるなあ。
とか、後で思ったのでした。

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