原子のモデルのような物体

カテゴリー「不思議体験」

今から8年前、私が中学3年生だった時の話。

当時は受験シーズン真っ盛りだったため、最後まで進んだ科目の授業は、過去問を解く授業に変更するということが多々ありました。

その内容は、授業と言うよりも自習に近く、過去問が載っているプリントを各自がひたすら解いて、授業の終わりに教師が解答の載っているプリントを配布するというものでした。

当時の私の席は、グラウンドを一望できる窓側の後ろから2番目という絶好のポジションで(教室は4階にあった)、この過去問を解く時間中は、ある程度自由が許されており、たまに外をボーっと眺めていても教師に注意されることはありませんでした。

通常の授業と違い、自分のペースで進めることのできるこの過去問の授業が私は好きでした。

そんなある日の事。

何時限目の授業だったかは忘れましたが、数学の授業だったことは覚えています。

この授業も過去問を解く授業に変更され、理数系の科目が好きな私は黙々と数学の問題を解いていました。

いくつか問題を解いたところで、私は少し休憩とばかりに外を眺めました。
学校のグラウンドには誰もいませんでした。

たまたまこの時間は体育の授業が行われていなかったようで、私は近くのグラウンドから遠くの方へと視線を移しました。

建物の合間から新幹線が走っているのが見えました。
「あ、新幹線だ」と思うのも束の間、あっという間に新幹線は通過していきました。

次に私は空を眺めました。
気温は低かったものの風は無く、太陽が出ていて良い天気でした。
日差しのおかげでポカポカと暖かかったため、私は過去問をほったらかしにしてしばらくボーっと外を眺めていました。

それから数分後、ふと何かが空を飛んでいる事に気付きました。

その何かは・・・パチンコ玉の様な銀色の物体に、それを一回り小さくした同様の物体が2個くっついた物に見えました。

一回り小さい2つの物体は、大きな物体の周囲をぐるぐると回っており、イメージとしては化学の教科書に載っている原子のモデルに近かったです。

私:「なんだあれ・・・?」

謎の物体を目で追っていた私が最初に考えたのは、「もしかしてUFO?」でした。

その謎の物体は、南から北へと一定の高度を保ちつつ、一定の速度で直進し、まるで見えないレールの上を滑っているかの様な動きをしていました。

私の独り言が聞こえたのか、私の席の周りの生徒達も窓の外を見て、みんな私と同じ感想を口にしていました。

少し騒がしくしていた私達を注意するために近付いて来ていた教師も、一緒に空を見上げて不思議がっていました。

しばらくすると謎の物体は校舎の陰に入って見えなくなってしまい、結局それが何だったのかは分かりませんでした。
それから現在に至るまで同じ物体を見ることも無く、あれは一体何だったのだろうと思うばかりです。

私以外でも他に見たことがある方っていますか?

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