仕事でとある印刷会社に出入りしていたときの話。
選挙ポスターが刷り上がっててちらっと目に入ったんだが、候補者の顔を見た瞬間全身に悪寒が走った。
もちろん選挙ポスターなんで候補者は満面の笑顔だし、背景も明るい色にしてあるんだが、何と言うかペンキで塗りたくったようなのっぺりとした平板な顔にしか見えなくて、色も全体的に灰色なイメージで見えた。
ぞくっとしたのは一瞬のことだったんで忘れかけてたけど、選挙期間中にその候補者は銃撃を受けて亡くなった。
実績のある人だったのでとても残念な事件だった。
あのとき自分が見たのがいわゆる死相なのかなと思うけど、もう二度とあんなのは見たくない。