東南アジアやアフリカで見られるコロ(koro)と呼ばれる精神性の疾患。
発作が起こると男性の大事な部分が体内に吸い込まれるような幻覚に襲われる。
そして、恐怖により大事な部分が収縮してしまい、パニック状態になってしまう。
しかも、この恐怖は他者に伝染するため、集団ヒステリーになりやすい。
特定の文化的背景(呪術や霊)を持つ文化拘束症候群の一種。
■2006年3月、ナイジェリアのデルタ州パタニ地区にて、3人の男性の大事な部分が次々に消失するという事件が発生した。
報道によると、市内のレストランである呪術師が食事をし、ボーイに会計を済ませたところ、突然ボーイが「俺の大事な部分がなくなった!」と叫び、騒ぎ出した。
しかも心配して近寄った男性2人も次々と大事な部分の消失を体感し、一緒になって騒ぎ出したため現場は一時パニック状態に陥ってしまったのである。
たまたま近くに居合わせた兵士が騒動の発端となった呪術師を拘束し、警察に連行したことで騒ぎは収まったのだが、これは本当に呪術師の仕業だったのだろうか。
実はこの事件、コロ(koro)が引き起こしたもので、東南アジアやアフリカでしばしば起こる現象なのである。
コロ(koro)はインドネシアのマカッサル族の言葉で「縮んでいく」を意味する