その視線を確認するのが怖かった

カテゴリー「不思議体験」

小学2年の時の話。

授業中にトイレに行きたくなり先生に言って教室を抜け出した。

廊下は静まり返って自分の足音が逆に教室のみんなに聞こえてしまいそうで、忍者のような急ぎ足でトイレに突入した。

トイレットペーパーのきれていない個室を一個ずつ探しながらトイレの奥の方へと下駄をカタカタ鳴らしながら歩いて行った。

一番奥から二番目の個室に慌てて駆け込むと、即行で排便しているとカタカタカタと下駄の音。

自分のウンチの臭いを嗅がれるのを嫌って水を流した。

ジャー!!

下駄の音はカタカタと私の横を通り一番奥の個室に入ってきた。

隣同士でウンコっていうのもなんだかなあ・・・と思いながらお尻をふいていると、壁をカリカリ引っかくような音がしだした。

その時なんとなーくイヤーな感じがした。

上から誰かに見下ろされているような、、後ろ髪が逆立つような感覚に襲われた。

それでもどっかでそんな訳ないじゃんっていう思いがあり壁づたいにゆっくりと見上げていくと、、、

ごめんなさい。
実は私は途中までしか見上げられなかったのです。

壁には血のようなものがついていたのです。

もう、ゾ~っとしてしまって、その後はわざと大きな音立ててトイレの戸を開けてダッシュで下駄を蹴散らして教室に戻りマスタ。

自分の上履きに履きかえる時確かに自分以外の上履きはありませんでした。
教室に戻り先生に話すと涙がどっと出てきて先生もすぐトイレを見に行ってくれました。

結局気のせいだろう、ということでその場はおさまったんですが、その後聞いた話では私と同じような体験をした子が他にもいて、そのトイレはやはりヤバイということになったそうです。

私の兄のクラスメートの父親がその学校の用務員のおっさんをしていた。
おかっぱ頭の着物を着た女の子なら何度か見たことがあるけど、慣れっこになっているようでおっさんも知らん顔してるとその内消えるという話を聞いた。

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