お寺の娘から聞いたんだけどね。
やはりお寺に住んでると、見なくていいものまで見てしまうことが多々あるそう。
音を聞いたりあるはずのない人影を見ることも珍しくはないんだって。
そんな友だちでも今回のはちょっとショックだったよう。
夜中の1時頃に定期テストの勉強をしていたら、自分の隣に人の気配を感じたんだって。
ちょっと見たら、汚い男の子がうずくまっている。
咄嗟の事で凝視していたら、その子が動き出して顔を上げそうになったんだって。
そこで叫びながらお父さんの住職の部屋に言って事情を話したら、「霊を怖がるとは何ごとだ!」と逆に怒られたそう。
部屋に戻るともうその子はいなかったって。