不思議っちゃ不思議なんだけど、まぁ謎な体験。
5年程前かな。
俺は時計屋なんだけど、電池交換のお客さんがきた。
持ってきた時計は極々普通の物で電池もSR626SWっていう一番数が出てるやつ。
なんのことはなく電池交換して動作確認をした時にびっくりした。
なんと秒針が反時計回りに動いてる。
分針も正確に反時計回りに動く。
そこで俺は、あぁこれはこういう変わりダネの時計なんだなと考えた。
にしても不思議な点がある。
仮に反時計回りに動く時計だとしたら、それに合わせて1~12までの表示も逆になってなきゃならない。
でもその時計は通常の時計と同じく表示されていて、まったく理にかなってない。
不思議な時計もあるもんだと作業を終え、お客さんが戻るのを待った。
で、お客さん「いや、これは反時計回りの時計なんかじゃありませんよ」と、話を聞くとつい先日電池が切れるまで普通の時計と同じように動いていたそうだ。
時計の構造上、ちょっとありえない。
故障にしても反時計回りに動き出すなんて話は聞いたことがない。
なぜこんな現象が起きてるのか詳しく調べたかったが、お客さんは修理を拒否。
結局新しい時計を買って、その時計は電池交換せずに持って帰ってた。
オチも何もない上に長文でごめんなさい。