海が見える山。
場所は伊豆半島の『へた』って場所。
ドライブの途中に見つけた妙に気になる所だった。
山の岩肌をクリ抜いて続く洞窟みたいな場所が気になって気になって、でも車を停める様なスペースが無い道だから行ったり来たり。
どうにか車を置いて探検出発!
手掘りらしい洞窟を進んで行くと急な石段、上がり切るとまた洞窟、そして石段が・・・。
なんであんな場所に行ったんだろう・・・?
本当に導かれたとしか思えない。
直角に続く急な石段を登れば登るほど妙な気配が。
気付けば広い場所に出た。
そこで見たのはお洒落な建物。
・・・かと思った、建物の廻りをグルグル歩くと完全封鎖されている小窓がいっぱい。
やっと気が付いた。
『これ・・・納骨堂だ!!』
何故だか重そうな鉄製の扉が半開きになっている。
ドキワクしながら隙間から少し覗いてみたら・・・暗くてよく分からなかった。
いや、扉とかには一切触れなかったんだよ!
急に怖くなって、来た道を小走りに降りて行ったその後・・・「ガシャーーン!!」って金属音が後ろから聴こえた。
あの時、あの場所には絶対に誰も居なかった。
どんな神様に誓っても良い。
この話は実話。
鉄製の門扉を力一杯閉めた音だった。
あんなに意味もなく知らない場所に立ち寄った事も無いし、あんなに所に納骨堂って・・・。
あれから十数年・・・
何故なのか未だに謎なんだ。