背筋が凍るかわからないですが、数年前の話です。
どことは言いませんが、関西方面とだけ申しておきます。
残業を終え、某私鉄の終電に乗って、自宅へ帰っていたときのこと。
日曜日だったことに加え、時刻も時刻ですから、あまり人は乗っておらず終点に近づくにつれ一人降り二人降りしていき自分の乗っている車両には私以外は若い男性と中年の女性(どちらも全然知らない人です)が、それぞれ一人しか乗ってないという状況になりました。
当時私は疲れていたので、ウトウトしていました。
とはいえ、時々完全に寝てしまっているわけではないので、何人くらい乗っているかはわかります。
ところでその列車の終点駅の二つ手前の駅から一つ手前の駅までには長いトンネルが有ります。
でトンネルを走行するわけですから、当然かなりの轟音がするわけです。
で、少し目が開きました。
すると、さっきまでガラガラだったはずの車内に・・・・・・・・・
・・・・・・かなりの人がいたんです・・・・・・
でも、私は、きっと何かの間違いだろうと思って(疲れのためかと思って)、再び目を閉じて少ししてからもう一度目を開けてみました。
すると今度は居なくなっていました。
そうこうしてるうちにトンネルを抜け次の駅につきました。
同じ車両に乗ってらした方二人も、私もたまたま、その駅で降りたんです。
で、列車を降りた時に、中年の女性の方が、私に向かって「さっき、電車の中で変なもの見ませんでしたか」って聞いてこられたんです。
当然私は、なんのことか気付かず、「え?」という反応を示しました。
すると、もう一人の若い男性が、「もしかして、あなたも見られました?」って女性に聞いたんです。
そうすると、女性は「やっぱりあれ私の錯覚じゃなかったんですね」と。
聞くとそのお二人も、私と同じように、かなりの人が乗っている錯覚を見たというんです。
で、その二人の話では、中には全身焼けただれた方なんかもいたそうです。
怖くなって、その話を、駅を出るときに駅員さんに言ったんです。
すると、「ああ、見ちゃいましたか」と一言。
なんでもそのトンネルは、もともと霊山だった所をぶち抜いた上、建設時から難工事でかなりひどい目にあった労働者(半島出身者が多いらしいです)も多く、そういったことでの呪いとか怨みみたいなものがあって、実際、過去に何度か大事故を起こしているトンネルだそうで・・・。
その時の呪いとかもあるのかもと、駅員さんはおっしゃってました。
このトンネルはかなり多くの人が通勤通学に今でも使っている大動脈のようなトンネルですので名前は出しませんがこういう経験をする方は稀にいらっしゃると駅員さんは仰ってました。
その後特に変わったことはありませんが、その時は本当に怖かったですね。