犬鳴峠での恐怖体験

カテゴリー「怪奇スポット」

福岡の旧犬鳴きトンネルに行ったときの話。

大学のサークルの知り合い4人(I・O・M・俺)で麻雀やって遊んでたんだけど、Iが「そういや夏休みどこにも行ってねぇし肝試し行こうぜwww」って言い出した。
みんな暇してたし調度いいんじゃね?みたいな感じでとりあえずトライアルで懐中電灯購入。

最初はグダグタして「どこいくよ」「なんかいい場所ないの」みたいな感じだったんだけど「ここは定番の犬鳴きだろ」ということで犬鳴きトンネルに決定。

トンネルに到着して全員が異常な寒さに気付いた・・・。

家出るまで半袖で調度いいぐらいの気温だったのに、トンネル着いたときは息が白くなるくらいに冷えてた。

「さみいwww」

「冷気やwww」

「霊気かよwww」

みたいな冗談言いながら柵の横から進入。

まったく明かりがなくて懐中電灯全部消したら何も見えなくなるくらい暗かった。

進んでたら急にMが「さっきなんか聞こえなかったです?」と言い出した。
でもM以外その音を聞いた奴いなかったし、俺も聞こえなかった。
Mは「いやマジでそういうのいいから、聞こえたやろ今」って・・・。

結構なマジ顔で言ってたけど俺らは「嘘くせえ」とか言ってた。

しばらく進んでから今度はIに異変。
なんか足取りおぼつかない感じでフラフラしながら左側の方に行き始めた。
左側は斜面になってて下が川。
何度こっちに引き戻しても斜面に向かって歩いていくからIの場所を一番右に変えてまた進んでいく。
そこからトンネル前までは何もなく、トンネル前で一服して帰り始めた。

トンネル前で「怖かったから二人一組になって肩組んで歩こうぜwww」っていうことになったんだ。

俺とM。
OとIのペア。

再びIに異変・・・。
歩調が妙に早い、顔を見ると物凄い笑顔だった。
ずっとぶつぶつと「いやいやこれはねぇ。駄目だわいかんこれいかん」と言ってた。

Oが「どうしたん?」って聞いたらIは「後で話す、行こ」っつって歩みを早めた。
結局その後何があったのかわからないまま車まで到着。

ここでIが明らかにおかしい。
車に乗ってる最中も目をせわしなく動かしながら小刻みに震えてる。

そのまま家に到着するとIは何も言わずにうつ伏せのままソファに倒れこんだ。
いくら声かけても震えて起きないからとりあえずそっとしてた。

「さっき写真とかムービー撮ったの見ようぜ」とMが言い出した。

そういえばなんか撮ってたなーってことで写真見てたら数枚が緑色になって、滅茶苦茶キモかった。
ムービーの方も突然モヤがかかったり画面が真っ暗になったりで変だった。

さすがに怖くなってIを無理矢理起こして何があったのか聞いてみたらIが語り始める。
今でも覚えてるのがこの時のIの挙動、しきりに後ろ気にしてる。

「あのさ・・・トンネル着いてから帰り始めたろ?あの後からずっと俺の後ろに何かいるんだよ・・・ずっと息がかかってるんだ・・・もうやめてくれよ・・・」ということらしい。

結局その後Iは朝まで寝てたんだけどずっと震えてた。

数日経ってIに今の状況を教えてもらうと「なんか俺の部屋の隅っこにずっているわ、寝るときになると出てくるみたいだな」と笑いながら言って「次どこいく?」とか言い出した。

幽霊も怖いけどIの神経の図太さも中々怖い。

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