四国の石鎚山での話

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石鎚山の山開きが近づいてきたので、ほんのり怖い話を一つ。

西日本最高峰の山である四国の石鎚山は、2000メートル近い標高を持つ。

霊峰指定されているこの山は、古くから山岳信仰の拠点とされており、かの有名な役小角や空海もここで修行していたとか。

確かに、断崖絶壁を登る『鎖の道』を行くと、よい修行になると思う。

崖に打ち込まれた鎖を伝い、山を垂直に登っていくのは、いかにも修験者のすることだ。

でも、一般的な登山道はとても登りやすく、子どもやお年寄りが越えられない難所はなかった。

その石鎚山で、俺は毎年、登山を楽しんでいる。
去年もそうだった。

俺は、リュックサックにお茶とお握り、塩をまぶしたゆで卵を入れて、石鎚山に登った。

広大な自然。
間のぬけたホラ貝の音。
神社の休憩所で売っているニッキ水のキツイ味。
いつも通りの石鎚山を、俺は黙々と登って行った。

試しの鎖どころか、一の鎖も二の鎖も抜け、そろそろ三の鎖に差し掛かろうとしていた。

そろそろ頂上か。そう思って顔を上げると、一人の男性が山を下ってくるのが見えた。

「こんにちは」
「こんにちは」

すれ違った際、挨拶を交わすのは登山のマナーだ。
にっこりと笑って片手を上げた男性に、俺は明るい声で返事をした。

そして、そのまま、また黙々と山を登って行って・・・・・・ふと、違和感を覚えた。

何であの人、スーツ姿だったんだ?

振り向いても、グレーのスーツを着て、片手に通勤鞄を下げた男性は、もう見えなかった。

天下の七大霊山が一つ、石鎚山。
標高1900メートル付近の出来事だった。

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