半年ぐらい前の話。
僕は新宿に行く為駅に向かった。
最寄り駅は地下鉄都営◯◯線の「西◯◯」という駅。
改札を過ぎてホームに行くとホームの真ん中で背中をこっちに向けて泣いてる女がいた。
女は両手でハンカチを顔に当て、肩を震わせていたので泣いてる様に見えた。
また女は背中が尋常じゃないぐらい濡れていた。
それが汗でなのかは分からなかったけどその日は晴れていた。
その姿があまりにもはっきりと見えていた為、普通の人だと思ってた。
てゆーかそれまで幽霊なんて見た事も無かったし、俺はアンチ心霊現象派でした。
俺は声を掛けた。
「大丈夫ですか?」
…シカト。
何だよ…。
でもあまりにも具合悪そうだったから周囲に駅員がいないか見渡した。
…いない。
てゆーか乗客さえ誰一人としていない。
振り返って女を見るとその女!こっちを見ていた。
ハンカチを鼻の辺りまで下ろして様子を伺っているんだが顔が…。
火傷をしたかのようにただれている。
膿んでいるみたいで黄色い膿の様なものまで見える。
そんな顔で睨まれていた。
俺は視線を外したくても外せなくて後ずさりしか出来なかった。
すると後ろから「お客様?」って声が聞こえて駅員が立ってた。
駅員に「そこにぐちゃぐちゃの女の人が…」って指差すと女は消えていた…。
その間僅か1秒。
ワケ分かんなくなって気持ち悪くなって泣けてきちゃったら、駅員がなんか部屋に連れてってくれた。
内容話したら、最初はしらんぷりをしてたけど、俺がおかしくなってるもんだから、昔墓地を潰して立てた駅とか幽霊を見たという苦情がたくさん寄せられてるなんて事を話してくれた。
他にもその駅で飛び込み自殺をするサラリーマン型幽霊を見たりするんだ今でも。
厄年って怖いな~って話。