犯人は獲物を探していた

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

デリバリー専用の風俗店での出来事。
俺は当時その店のスタッフだった。

ある日、閉店直後に女性客から電話が入った。
丁度女の子達は帰ったばかりであったし、そもそも女性相手に接客できる子はいなかったので、その旨をお客様にお伝えした。

「そうですか・・・」

そう言って、電話は切れた。

後日、警察から、殺人事件の被害者が事件の直前にそちらのお店へ電話を掛けていたのだが、何か知らないか?という内容の連絡があった。

被害者とはあの女性客のことであった。

もちろん何も知らない。
警察からもそれきれ連絡は来なかった。
新聞にも何も載らなかったのでその後事件がどうなったかも分からない。

ただあの日、電話を切った後にあの女性は”何者かに殺されたのだ”と思うと気味が悪くて仕方なかった。

後日、たまたまこの話を同業者兼飲み仲間達に話していたら、「そういう話はたまに聞くよ、よかったやん女の子案内せんといて。」とみんなが事もなげに言っているのを見て怖くなって仕事を辞めた。

やっぱ異様な世界やわ。

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