家の中を見ているのが目

当時自分は小学校低学年。
夜はぐっすり夢は見ないし、トイレにすら起きないという快眠ぶりだった。
けどあの日は珍しくも夜中に目が覚めちゃって、中々寝付けなかった。

同じ部屋に弟も寝てるから電気つける訳にもいかないし、ひたすらゴロゴロしてたんだけど、それでも全く眠くならない。

妙に落ち着かない・・・。
それでお水でも飲もうかなってベッドから這い出したんだ。

部屋から廊下に出てみると、素足に妙にひんやり湿った空気が当たった。
ドキッ!!!!として、慌てて電気を付け何の気なしに玄関の方へ目を向けてみると、廊下の先にある玄関扉の新聞の差し込み口から誰かが家の中を見ているのが目に入った。

眼球が二つ郵便受けの窓から見えたと言った方が正しいかもしれない。
瞼とか顔とか全く分からないんだけど、とにかく目がそこにあるイメージ。
視線が私に向いているのかすらわからなかったけど、誰かが、或いは何かがそこから家を覗きこんでいたのは分かった。

なんにせよ、電気付いてて私が見てるって言うのに、そいつは逃げないし瞬き一つしない。

恐ろしい、不快、不安・・・。

そんな気持ちがどんどん胸の中で大きくなって、心臓がバクバク。

どのくらい睨みあっていたのかは分からないけど、気が付いたら、なんて事もなく二段ベッドでいつもの通り朝を迎えた。

夢でも見たのかって自己解決しかけたんだけど、「電気が点けっ放しだった!!」と朝食時に母親から物凄い怒られた。
私は反省する所か「夢じゃなかったかも!」って興奮して例の出来事を報告したんだけど、「夢でも見たか?泥棒が覗いていたかどっちかでしょ」と一蹴され、挙句の果てには「そんなもんに怯んでんじゃないわよ!」と謎の喝を入れられてがっくりしていたのを覚えている。

その後何事もなく、幼いころの夢って事で一人納得はしていたんだけど、ついこの間偶然叔母の家に遊びに行った時にこの話をしたら、なんと当時父親の浮気が原因で色々揉めていたらしい。

親戚の間で「そういう空気を感じてあんな夢を・・・」と有名になったそうだ。
ただ祖母は一人難しい顔をして「あの人(=浮気相手)は大変な人だったから何があってもおかしくなかった」と呟いていたらしい。

真夜中に他人の家の中を郵便受けから覗き込むっていうストーカー行為・・・。
それともオカルト的に生霊の類いだったのか?

どちらにしろ、怖くて不快な体験でした。

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