この手紙を工場に届けてくれ

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

そんなに怖くないと思うけれど・・。

中学のころ、社会(歴史)が好きだった人は覚えてるかもしれないが(まあ、一般常識か?)そう遠くない昔、世界恐慌ってのがあった。
そのころは孤児の保護なんて二の次だったし、時代が時代で、両親がどっちも死んでて路上で暮らす子供も多かった。
特にドイツ周辺は孤児が多く、日雇いの労働をしていたんだと。
ある街には大きな精肉工場があってたくさんのソーセージや肉加工品が造られていた。

その工場周辺にも孤児はいた。
日雇いの仕事を求めて徘徊するわけだ。
そんな孤児たちに黒い服の男が近づいて「この手紙を工場に届けてくれ」と少しばかりの金と手紙を渡されて子供は工場へと向かうわけだ。
そして子供は工場の経営者クラスに手紙を渡す。
その手紙には「やわらかい羊の肉をお届けしました」って書いてあるんだと。

今となってはその工場もなくなってしまったけど内部告発(といっても当時の従業員)があってかなり問題になったらしい。

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