自分を正当化するクソジジイ

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

後味が悪いっつーか、単なる俺の愚痴になるかもしれんが・・・。

今日の話。
朝電車乗ってメールチェックしようとしたら、隣の座席の品のいいおじいさんが「もしもし?車内は携帯はいけませんよ」と俺に諭すように囁いてきた。
俺は慌てて「あっ、すみません・・・!ありがとうございます」と頭を下げてスマホをしまった。

そしたらおじいさんは、ほう・・・みたいな空気になって、「注意してお礼を言われたのは初めてですよ。これは気持ちのいい思いをさせてもらいました」と笑った。
俺も思わず微笑んで、おじいさんと軽い世間話になった。

おじいさんはハイキングの装いで、隣には奥さんが同じような服装。
「これからね、六甲山ですわ。じじばばでどこまで頑張れるかな」と笑う。
俺も昔サバゲーの趣味の傍ら山登りをよくしていたので、「あっ六甲山はいいですね!今の季節とってもいいですよね!」と嬉しくなった。
おじいさんも嬉しそうに頷いてくれた。

そんな会話の途中、おじいさんが鞄から水筒を出して、お茶を飲み始めた。
ゴクゴク飲むので水筒を伝ってお茶がこぼれる。
俺は微笑んで、「あっおじいさんこそ電車の中は飲食はだめですよっ」と冗談ぽく言って、ハンカチを出そうとした。
するとおじいさんはいきなり、「あなたねっっ!!そうやって自分を棚上げして人を貶めてどういう了見ですかっ!!」と大声で怒鳴る。

プルプル震えながら、「ええっこの暑いのにじいさまがお茶ひとつ飲むのもそうやってめざとくっあなたはねっ!!舐めたことを言うんじゃないよっ!!気が大きくなったつもりじゃないのかっ!ええっ!」と激昂している。

俺はあまりの事に顔面蒼白になり、「うわっすすみません!ごごめんなさい!」と頭を下げるしかない。

おじいさんは「そういう言葉はいまさら何だっ!拒否拒否っ!断固拒否するよこっちは!ええっ!」と、腕を組んで目をキッと閉じて、顔を背けた。
俺は周りに恥ずかしくて、もう俯いてるしかなかった。

梅田に着いて、降りる夫婦に「あの・・すみませんでした・・」と声をかけると、おじいさんは俺を無視。
奥さんは「社会常識は、皆が守ってこそですから」みたいな事をキッという顔で俺に向かって言い捨て、去っていった。

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