裕福と貧困が生む人間の心

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

国によっては国際郵便の切手代が、郵便を担当する職員の月給と同額・・・というところもあるらしい。
月給?日給じゃなくて?と驚いた。
コラムからの受け売りなんだけど、以下要約。

コラム書いてる人がそういう貧しい国に仕事で行き、毎週、家族宛に手紙と現地で撮った写真を送っていた。

日本までの郵便料金は、日本円で数百円。
ところが1通も届いてないことが、電話でわかった。

現地の友人に相談したら、「そりゃ切手を盗んで、手紙は捨てられたな。訴えても無駄だと思うよ。残念だけど。確実に届けたいなら、空港で日本人を捕まえて、この手紙を日本で投函してくれって頼むしかないんじゃないかな」と言われて、なんてこったい!と手紙を送るのをやめた。

ある日、街を歩いていたら、前から数人の現地人が歩いてきて、その人を見て「あいつじゃないか?」「そうだ、あいつだ。間違い無い!」と騒ぎ出し、彼をいきなり取り囲んだ。

何事かと思ったら、「なんで最近手紙を出さないんだ?」と問い詰められた。

彼らは日本で言うところの郵便局員。
切手をがめて、ポケットにいれていた連中で、その人が手紙を送らなくなったので、切手を手に入れることが出来ず、収入が途絶えて困っているらしい。

はっきりと『切手を盗んでいた』とは言わないが、「お前は裕福な人間なんだから、ケチくさいことすんなよ!」的なことを言われたらしい。
なんか違わなくないかと。

その国は裕福な人は礼儀正しく、優しく、親切なんだけど、貧しい人は本当に意地汚いそうで、その人は『貧困は罪だ』と締めくくっていた。

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