父さんみたいに逃げなかったよ。
『京都迷宮案内』が後味悪かった。
細かい所間違ってたらごめんね。
万引きしたホームレスを追いかけて青年が刺殺される、という事件が発生。
主人公の新聞記者が事件を追ううちに、青年の父親が元警官で、妻を殺した強盗犯と格闘した勇敢な人物であることがわかる。
正義の味方である父親の影響を強く受けたが故に死んだ悲劇のヒーロー。
一見美談だが、疑問を感じた主人公は独自に調査を開始。
そして青年の恋人から、青年が父親を憎んでいたことを知らされる。
実は強盗犯と格闘したことは嘘で、本当は包丁をつきつけられて震えていただけ。
それを見ていた青年は、父のようにはなるまいと決意。
万引き犯を追いかけたのも、父のように逃げる男にならないためだった。
最後の言葉も「俺逃げなかった。父さんみたいに逃げなかったよ・・・」。
全てが明るみに出た後も、父親は「全ては息子の勘違いだ」と否定。
自分が警官だった頃の手柄を一人芝居で語りつづけてEND・・・。